白髪は治る?健康な黒髪のための5つのポイント!!

「白髪ってどうしてできるの?」「白髪は治る?」「白髪を防ぐには?」

こういった白髪に関するいろいろな疑問に答えていきたいと思います!

本記事について

記事の内容

  • 白髪は毛根のメラノサイトの機能低下、メラノサイト幹細胞の減少により起こる!
  • 白髪は原因によってはその後のケアで改善することもある。
  • ケアはどうする?白髪ケアのポイントを解説!

記事の信頼性

筆者はアメリカに在住している再生医療研究者です(医学博士取得済み)。

日本では医師として一般内科の診療も行っていました。

科学論文を一通り読みこなせるバックグラウンドがあり、医師・研究者の立場からエビデンスに極力基づいて記事を作成しています。

読者さんへの前置きメッセージ

黒くてツヤツヤとした髪は若々しく見えますね!しかし年齢を重ねるうちにパラパラと白髪が混じり始めるのは人の常です。ただ同じ年齢でも白髪が多い人と少ない人、兄弟でも差が出ているのが現状です。

一体、何が違うのでしょうか。

また日常的に心がけておくと白髪を予防する、治せることはあるのでしょうか。

今回はそのようなギモンに答えていきたいと思います。
なお、このページは特に黒髪を奨励、礼賛するものではなく、多様な価値観の中で黒髪を長く楽しみたいと考えている方に役立つ情報としてまとめております。
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なんで白髪になるの?

実は毛根で作られたばかりの髪の毛は最初はすべて白髪なんです。

黒髪の黒色は毛根部分にあるメラノサイト(色素細胞)がつくるメラニン色素であり、毛髪の成長過程でメラノサイトで産出されたメラニン色素が髪の毛に取り込まれることにより、黒く染まっていくのです。
ところが、
  • 段階1:何らかの原因でメラノサイトの働きが低下して、メラニン色素の量が減少する
  • 段階2:メラノサイトがいなくなり、そのもととなるメラノサイト幹細胞もいなくなる
と、髪が黒く染まらず白髪が生えることになります。

以下のイメージは黒髪と白髪の比較です。

粒々として見えるのがメラニン色素になります。

黒髪では多く観察されるこの色素が白髪ではところどころに少しみられる程度です。

論文:Rosenberg AM, et al. Elife. 2021 Jun 22;10:e67437. より転載

メラノサイトの働きが低下する、メラノサイトおよびメラノサイト幹細胞がいなくなる原因については、遺伝的な原因以外に下記のことが言われています。
1ストレス

「ストレスがたまると白髪が増える」というのは経験的に言われていたことですが、すでに科学的にも証明されています。

ストレスは自律神経の失調などで血行不良を引き起こしたり、活性酸素の増加などで酸化を起こしメラノサイトを傷つけたりします。

ストレスを溜め込まないようにするのは、髪にも大事なのです。

2加齢

メラノサイトがメラニン色素を産生させるために必要なチロシナーゼという酵素が、加齢によって減少することがわかっています。

これも酸化ストレスの蓄積による影響が言われています。

加齢によるメラノサイトの働きの低下、メラノサイト幹細胞の減少は白髪の最も大きな原因です。

3栄養不足

毛髪を構成している栄養素やメラノサイトの機能を正常に保つために必要な栄養素が不足していると、白髪になる可能性があります。

白髪が増えてきた時は、栄養摂取の状況や無理なダイエットをしていないかなど、日常生活を振り返るべきタイミングかも知れません。

参考文献:
O'Sullivan JDB, et al. Biol Rev Camb Philos Soc. 2021 Feb;96(1):107-128.
Rosenberg AM, et al. Elife. 2021 Jun 22;10:e67437.
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白髪って治るの?どうやって?意識したい5つのポイント

結論から言うと、メラノサイトの元気がない、材料が足りないなどの一時的な要因で白髪が起こっている場合は元に戻ります!

自宅でできるケアの原則は
1、血流をよくすること
2、酸化を予防すること
3、栄養素をしっかりと摂ること
4、頭皮を清潔にすること
5、ストレスをためないこと

の5点になります。

これらのことは白髪のみならずアンチエイジング的にもいいとされる事ですので、ぜひ実践してみてください!

※すでに長い間、広範囲に白髪が存在している場合は、効果は乏しいかもしれません。

これは、もうすでにメラノサイトが毛根におらず、メラノサイトに分化する(元になる)メラノサイト幹細胞もいない状況が考えられるからです。

白髪ができて早い段階の方が可逆性(元に戻ること)が保たれている場合が多いです。

順を追って解説していきます。
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1、血流をよくすること

血流が滞ると老廃物を除去できない、必要な栄養素を届けられないなどの理由で頭皮が弱り結果として白髪が進みます。
血流を良くするために、
  • 適度な頭皮マッサージ
  • 水分摂取
  • 全身の運動
  • 血液サラサラの栄養素の摂取;クエン酸やビタミンC、EPA/DHAなど
が望まれます。

2、酸化を予防すること

毛根部分のメラノサイトが酸化により傷がつくと機能が低下します。

  • 直射日光を避ける:紫外線により活性酸素が産生され酸化が起こります。帽子を着用、日差しの強い時間帯の長時間の外出は避けましょう。
  • 抗酸化物質を多く含む食品を食べる

主な抗酸化物質

ビタミンC

酸化防止作用の他にも、コラーゲンの生成に必要な成分であり、植物性食品からの鉄の吸収を助ける働きや、病気から身体を守るために免疫系が適切な働きをするのを助ける。特に果物や野菜に含まれる。

ビタミンE

強い抗酸化作用を持つビタミンのひとつで、活性酸素から体を守る効果がある。 血管や肌・細胞などの老化を防止し、血行を促進するなど生活習慣病の予防に効果があり、若返りのビタミンとも呼ばれている。ナッツ類や植物油に豊富に含まれている。

ポリフェノール

植物が光合成によって生成する抗酸化物質のことで、植物の色や苦味の元・アントシアニン(ブルーベリー)・イソフラボンやサポニン(大豆)・セサミノール(ゴマ)・ルチン(そば)・カテキン(緑茶)・タンニン(紅茶・ウーロン茶など)

カロテノイド

動植物に広く存在する黄色または赤色の色素・β-カロテンやリコピン:緑黄色野菜や果物など・アスタキサンチン:えびやかになど甲殻類や、さけ・ますなど魚類

3、栄養素をしっかりと摂ること

髪自体を構成するタンパク質やメラニンの産生に関わる栄養素をとっていくことも重要です。
1海藻類
海藻に含まれるミネラル成分の「ヨード」という栄養素がメラノサイトの働きを活発にしてくれるため、白髪予防に有効であるとされています。
2鶏肉や大豆などのたんぱく質を多く含む食品
髪の毛の80%はたんぱく質から作られるため、食事でしっかり摂る必要があります。
3チロシンを含む食品
チロシンはメラニン色素の原料とも言われ、食品から摂取することで白髪の予防や改善に効果が期待できます。チロシンは体内で合成され、銅イオンを含む分子であるチロシナーゼに変化しメラニンを作ります。
  • チロシンを多く含む食品:チーズなどの乳製品・アボカドやバナナなどの果物、マグロなどの魚介類、豆やナッツ類
4ミネラル類
先述のチロシナーゼは銅によって活性化します。その他髪の健康には亜鉛や鉛も必要です。特に日本人は亜鉛不足ぎみと言われています。
  • 銅を多く含む食品: 大豆製品、アーモンド、穀類、ごぼう
  • 亜鉛を多く含む食品: 肉類、卵、大豆製品など
  • 鉛を多く含む食品: 大豆製品、豚レバー、牡蠣など

4、頭皮を清潔にすること

頭皮を不潔にすると、炎症が起こり酸化ストレスが増えます。

自分の頭皮にあったシャンプーを使って指の腹や指全体でやさしく頭皮をマッサージするように洗いましょう。

また、すすぎ残したシャンプーは頭皮の汚れになってしまいます。すすぎをしっかり行いましょう。

5、ストレスをためないこと

現代人にとってはストレスとどう共存していくかは難しいテーマです。

しかしストレスと白髪の関係は明らかです。

どういう時に自分はストレスを感じるのかを知っておくこと、そしてそのストレスを解消できる方法をいくつか自分で持っておくことが大切です。

ストレスとアンチエイジングは切っても切れない関係ですので、今後このブログにおいてもストレスマネジメントの方法について触れていきたいと思います。
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まとめ

まとめ
  • 白髪は毛根のメラノサイトの機能低下、メラノサイト幹細胞の減少により起こります。
  • 白髪はその後のケアで改善することもあります!
   1、血流をよくすること
   2、酸化を予防すること
   3、栄養素をしっかりと摂ること
   4、頭皮を清潔にすること
   5、ストレスをためないこと
の5点を是非実践してみましょう!
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